第五輪 

ここはギリシアか?

アンタルヤの素晴らしい休日を後に
バスは世界遺産−石灰棚パムッカレへ。
「すごい世界遺産?」なんて思っちゃ、トルコでは生きていけない。
なんせやたらめったら世界遺産がゴロゴロしているんだから。
まさに分明の集結点というか岐路というか・・・。
お金のない政府なのに維持だけでも大変みたいだよ。

白い石灰棚と青い空・・・なんてワクワクしながら訪れたパムッカレ。
あいにくの雨。
石灰棚って晴れてこそしろいんだよね。
そこに広がるのは、どんより灰色のチョークの山。
ええっ白い山は? 青い空は?
なんて言ったってお天道様にはとどきゃしない。
そうだよね。ここにも雨は必要だもんね。

ここでちょいと「はなはな情報」
パムッカレに行く時は、つっかけ必携。
石灰棚を歩くには靴を脱いで、足を洗ってはいらなくちゃいけない。
そんな時につっかけ履いてたら楽でしょ。
併設されている博物館もとっても素敵なので是非のぞいてみてね。
古代のアイロンとかあったりして。

翌日は、うって変わってとっても良い天気。
昨日はセーター、今日はTシャツ。
そうなのです。天気によって気温は大きく変化。
旅行をご予定の方は、四季に対応した服装を。

エフェソスに着いて驚いた。
ここはトルコか、はたまたギリシアか。
なんて・・ギリシアには未だ行った事ないけど。
しかし、旗めいているいるのはしっかりトルコの旗。
そうか・・・ギリシア人やローマ人はここまできたんだ。
昔の人の行動力ってすごいよね。
来られた方はたまったもんじゃなかったろうけどさ。

ここは、昔の港町。
今じゃ河の砂で海ははるか遠くだけど。
昔の町の入口は海だから、いつものようにゲートがない。
坂をどんどん降りていくと、古代の町がひろがるよ。

さてここはどこでしょう。
エフェソスの男性の社交場−浴場の一室。
なんとトイレ。
穴に腰掛けて、一日論議を繰り広げ、汚れたらまん中のプールで洗う。
下はちゃんと小川になっていたので、臭くないとか。
いくらトイレでは良い知恵が浮かぶといってもねぇ。
昔から堅実だった女性陣は足を踏み入れなかった・・
というか、そんな場には入れてもらえなかったらしい。
トイレで話が行き詰まったら、向いの図書館へ。
そこは
今でも外壁が残る立派な建物でありました。
ちなみに、浴場の裏は売春宿。
隊商がさらってきた美女がひしめいていたとか。

「ちょっと図書館へ調べものにいってくる」
といって家を抜け出した御亭主。
行き先は、トイレか売春宿か。
昔の事はわかりませぬ。
翌日も良い天気。
気温は既に30度近い。
着いた所というか、連れて行かれた所は、ローマ時代のベルガマ遺跡。
ここもまた空しく残るは石柱と天井の飾りだけ。
ちなみに最大のハイライト−ゼウス神殿は
ヒットラー君が母国へせっせと運んで
今は遠いベルリンの博物館で眠っています。

破壊されようと朽ち果てようと、遺跡は育まれた祖の土地あるのが自然。
というのが、はなはなの考え。
皆さんはどう思われますか。

というこで、今日はこれでお終い。
なんだか、遅刻してきて宿題やってない子みたいな気分ですが・・。
また来週を楽しみにしてて下さいな。

はなはな郵便箱

wright 2001/10/15

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